■2019年04月12日 定期公演
- 能「橋弁慶」谷本健吾
- 狂言「隠狸」能村晶人
- 能「西行桜 比多杖之伝」浅井文義
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2019年4月12日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)
能 橋弁慶 (はしべんけい)
シテ | 武蔵坊弁慶 | 谷本 健吾 |
子方 | 牛若丸 | 谷本悠太朗 |
トモ | 弁慶ノ従者 | 安藤 貴康 |
アイ | 都ノ者 | 河野 佑紀 |
笛 | 藤田 貴寛 | |
小鼓 | 幸 正昭 | |
大鼓 | 亀井 洋佑 | |
地謡 | 鵜澤 光 青木 健一 長山 桂三 北浪 貴裕 |
浅見 慈一 柴田 稔 西村 高夫 馬野 正基 |
後見 | 片山九郎右衛門 | |
観世 淳夫 |
武蔵坊弁慶、五条天神へ満参の日。最近五条の橋にて十二、三才の年ごろの少年が人を斬って回っているらしいと聞いた弁慶は、今夜の参拝を一度は躊躇するも、聞き逃げはできぬと思い直し、夜更けに五条橋へと行く。
一方、武術の稽古に没頭していた噂の少年、牛若丸は、鞍馬寺に戻る決心を固め、最後の名残にと橋より月を眺めていた。橋の上で弁慶と牛若は行き逢い、激しい斬り合いとなるが、弁慶は大長刀を打ち落とされて破れ、二人は主従の契を結ぶのであった。
弁慶と牛若丸の運命的な出会いを描いた能。
さらに詳しい解説は<こちら>から
狂言 隠狸(かくしだぬき)
シテ | 太郎冠者 | 能村 晶人 |
アド | 主 | 野村 万蔵 |
後見 | 上杉 啓太 |
狸釣りの名手である太郎冠者は、それが主人に露顕しないよう、昨夜とった狸を市場に慌てて売りに行くと、冠者の噂の真偽を確かめるために来ていた主人とバッタリ…。
——————〈休憩10分〉———————
能 西行桜 比多杖之伝(さいぎょうざくら ひたづえのでん)
シテ | 老桜ノ精 | 浅井 文義 |
ワキ | 西行上人 | 宝生 欣哉 |
ワキツレ | 花見人 | 殿田 謙吉 |
〃 | 同行者 | 則久 英志 |
〃 | 〃 | 大日方 寛 |
〃 | 〃 | 野口 能弘 |
アイ | 能力 | 野村万之丞 |
笛 | 杉 信太朗 | |
小鼓 | 幸 清次郎 | |
大鼓 | 柿原 崇志 | |
太鼓 | 小寺 佐七 | |
地謡 | 観世 淳夫 安藤 貴康 長山 桂三 浅見 慈一 |
柴田 稔 清水 寛二 観世銕之丞 小早川 修 |
後見 | 野村 四郎 | |
永島 忠侈 |
京都嵯峨の山奥に隠棲する西行は、庵室の桜をひとり静かに眺めていた。
都からの花見の衆が西行庵を訪れ花見を乞うので、西行は仕方なく花見を許す。花盛りの木の下に群れ来る人々の有様。世を捨てた身でも俗世の人々に閑居を妨げられたのは桜の咎であると嘆き、「花見にと群れつつ人の来るのみぞ。あたら桜の咎にはありける」と歌を詠む。
夜になり木の下でまどろむと、夢中に老桜の精が現れ「桜の咎」について西行に問う…。
桜舞う春の夜、老桜の精が織りなす閑雅な能。
さらに詳しい解説は<こちら>から