■2019年06月14日 定期公演
- 能「班女 笹之伝」馬野正基
- 狂言「磁石」野村万蔵
- 能「一角仙人」柴田稔
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2019年6月14日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)
能 班女 笹之伝 (はんじょ ささのでん)
シテ | 花子 | 馬野 正基 |
ワキ | 吉田少将 | 福王 和幸 |
ワキツレ | 従者 | 村瀬 慧 |
〃 | 〃 | 矢野 昌平 |
アイ | 野上ノ宿ノ長 | 能村 晶人 |
笛 |
一噌 幸弘 |
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小鼓 | 幸 正昭 | |
大鼓 | 原岡 一之 | |
地謡 | 観世 淳夫 安藤 貴康 長山 桂三 北浪 貴裕 |
鵜澤 久 浅井 文義 浅見 真州 西村 高夫 |
後見 | 山本 順之 | |
清水 寛二 |
美濃国野上の宿の遊女花子は、春に訪れた吉田少将と扇を交わして以来、扇に眺め入り閨の内に籠ってしまう。見かねた宿の長は花子を追い出し、花子は形見の扇を抱いてひとりさすらう。
秋、吉田少将は野上の宿を再訪する。花子不在の由を聞くとやむなく都へ戻り、下鴨神社へ参詣すると、折しもそこには班女と呼ばれ狂乱の舞を舞う花子がいた。再会を約束して交わした扇へ思慕を募らせ、徒らに過ぎる月日を嘆く花子に、輿の内より少将が声をかけ…。
扇のイメージが物語を織りなす世阿弥の名作。
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——————〈休憩10分〉———————
狂言 磁石(じしゃく)
シテ | 人商人 | 野村 万蔵 |
アド | 田舎者 | 野村万之丞 |
小アド | 茶屋 | 河野 佑紀 |
後見 | 上杉 啓太 |
遠江国見付の田舎者が上京の途中、大津松本の市を見学していると、人商人に騙されて宿に連れ込まれる。自分が値踏みされているのを盗み聞いた男は、明朝先回りして逃げ、追ってくる人商人に磁石の精だと名のり…。
能 一角仙人(いっかくせんにん)
シテ | 一角仙人 | 柴田 稔 |
ツレ | 旋陀夫人 | 浅見 慈一 |
子方 | 龍神 | 谷本悠太朗 |
〃 | 〃 | 谷本 康介 |
ワキ | 官人 | 舘田 善博 |
ワキツレ | 輿舁 | 則久 英志 |
〃 | 〃 | 大日方 寛 |
笛 | 藤田 次郎 | |
小鼓 | 鵜澤洋太郎 | |
大鼓 | 佃 良勝 | |
太鼓 | 梶谷 英樹 | |
地謡 | 鵜澤 光 青木 健一 観世 淳夫 長山 桂三 |
北浪 貴裕 清水 寛二 小早川 修 泉 雅一郎 |
後見 | 観世銕之丞 | |
谷本 健吾 |
天竺波羅奈国の山奥に、鹿の胎内に宿り角を持って生まれた一角仙人と呼ばれる仙人がいた。仙人は龍と力比べをし、神通力を以て岩屋に龍を閉じ込めたので、それ以来、国は旱魃に苦しむ。これを嘆いた帝は臣下に命じ、絶世の美女旋陀夫人を引き連れ、仙人の住む仙境へ派遣する。
一行は山路に迷う旅人を装い、仙人に一夜の宿を乞う。人間との交わりを頑なに拒む仙人も、酒を勧められ、夫人の舞を見るうちにつられて舞い始め、次第に神通力が弱まり…。
異郷の地で起こる、妖艶さ漂う幻想世界の能。
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