■2020年06月12日 定期公演
- 能「氷室 白頭」浅見慈一
- 狂言「悪坊」山本則俊
- 能「東岸居士」浅井文義
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2020年6月12日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)
本公演は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止いたしました。

能 氷室 白頭 (ひむろ しろがしら)
前シテ 後シテ |
尉 氷室明神 |
浅見 慈一 |
前ツレ | 男 | 北浪 貴裕 |
後ツレ |
天女 |
鵜澤 光 |
ワキ | 臣下 | 福王 和幸 |
ワキツレ | 従者 | 村瀬 提 |
〃 | 〃 | 矢野 昌平 |
アイ | 社人 | 山本凜太郎 |
〃 | 〃 | 山本泰太郎 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
藤田 次郎 |
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地謡 | 観世 淳夫 青木 健一 安藤 貴康 長山 桂三 |
野村 昌司 西村 高夫 清水 寛二 馬野 正基 |
後見 | 観世銕之丞 | |
泉 雅一郎 |
冬の気配残る春の氷室山。亀山院の臣下は丹後国より都へ帰る途中、氷室守りの尉に出会う。夏になっても溶けぬこの山の氷は、天皇に捧げる氷の物供御として献上されていた。尉はこの氷室の謂れを語って氷の威徳を讃えると、今宵、氷調の祭りを見るように勧め、姿を消す。
やがて楽にひかれて天女が現れ舞を舞い、氷室明神が氷を供えるべく現れた。御代を祝福して氷を保つ威勢を示し、氷を都へと送り届けるのであった。
氷室山の大自然を背景に、清涼感みなぎる迫力の能。
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——————〈休憩10分〉———————
狂言 悪坊(あくぼう)
シテ | 悪坊 | 山本 則俊 |
アド | 出家 | 山本 則孝 |
〃 | 宿屋 | 若松 隆 |
悪坊と呼ばれる大酒飲みは、通りかかった出家を無理やり呼び止め道連れに。途中宿に着き悪坊が寝入ると、出家は宿屋の主人にこの男はひどい酒乱だと聞く。出家は散々嬲られた腹いせに眠った悪坊の長刀を取り上げ、身ぐるみを剥がし、代わりに自分の傘や僧衣を置いて…。
能 東岸居士(とうがんこじ)
シテ | 東岸居士 | 浅井 文義 |
ワキ | 旅人 | 則久 英志 |
アイ | 都ノ者 | 山本 則秀 |
笛 小鼓 大鼓 |
八反田智子 曾和 正博 國川 純 |
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地謡 | 観世 淳夫 青木 健一 安藤 貴康 谷本 健吾 |
鵜澤 久 柴田 稔 野村 四郎 小早川 修 |
後見 | 浅見 真州 | |
永島 忠侈 |
旅人は清水寺へ行く途中、白河の橋の普請勧進(修復のため寄付を募ること)をする半俗半僧の東岸居士に出会う。旅人が今日の説法を問うと、居士は「柳は緑花は紅、万事は人間の心にある」と言葉巧みに述べ、三界不定の身を説いて旅人を勧進に勧誘する。さらに曲舞や羯鼓を見せて人々を仏法へと誘い入れる―。
世俗の風貌のまま禅の修業をする喝食、東岸居士が見せる遊興の数々が見どころの能。
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