■2022年09月09日 定期公演
- 能「夕顔 山ノ端之出・法味之伝」浅井文義
- 狂言「真奪」大藏彌太郎
- 能「鵺」観世淳夫
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2022年9月9日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)
能 夕顔 山ノ端之出・法味之伝(ゆうがお やまのはので・ほうみのでん)
前シテ 後シテ |
里女 夕顔上 |
浅井 文義 |
ワキ | 旅僧 | 殿田 謙吉 |
ワキツレ | 従僧 | 大日方 寛 |
〃 | 〃 | 御厨 誠吾 |
アイ | 所ノ者 | 大藏 基誠 |
笛 小鼓 大鼓 |
一噌 庸二 飯田 清一 亀井 忠雄 |
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地謡 | 小早川泰輝 | 北浪 貴裕 |
安藤 貴康 | 柴田 稔 | |
鵜澤 光 | 片山九郎右衛門 | |
長山 桂三 | 馬野 正基 | |
後見 | 鵜澤 久 | |
浅見 慈一 |
豊後の国からの僧が京都五条辺りを通ると、主知らぬあばら屋から歌を吟じる声がする—。声の主の女は、この場所は『源氏物語』にも書かれた「某の院」の旧跡であること、そして夕顔上の儚い物語を語り、消え失せる。
所の者の話を聞き、先刻の女が夕顔上だと気づいた僧。僧の弔いの声にひかれ、夕顔上の幽霊が在りし日の姿で現れた。夕顔上はこの荒れた地での孤独な日々や物の怪に憑かれたことを追憶し、弔いに感謝すると迷いも晴れて暁の空に消えるのであった。
夕顔の花の如く儚い運命をたどった夕顔上の能。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から
狂言 真奪(しんばい)
シテ | 太郎冠者 | 大藏彌太郎 |
アド | 主 | 大藏彌右衛門 |
〃 | 道通 | 吉田 信海 |
後見 | 大藏 基誠 |
立花のための心(中心に立てる枝)を探しに、主人は太郎冠者と京都東山に行くと、そこに見事な心を持った男が通りかかる。冠者は無理やり男から心を奪うも、気づくと自分も主人から預かっていた大切な太刀を奪われていて…。
———————〈休憩10分〉———————
能 鵺(ぬえ)
前シテ 後シテ |
舟人 鵺 |
観世 淳夫 |
ワキ | 旅僧 | 則久 英志 |
アイ | 里人 | 小梶 直人 |
笛 小鼓 大鼓 |
藤田 次郎 森澤 勇司 大倉慶乃助 |
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太鼓 | 金春惣右衛門 | |
地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 安藤 貴康 谷本 健吾 |
泉 雅一郎 西村 高夫 観世銕之丞 小早川 修 |
後見 | 清水 寛二 | |
鵜澤 光 |
熊野参詣を終えた僧が摂津国蘆屋の川辺の御堂で一夜を過ごしていると、朽ちた小舟に乗った怪しい舟人が俄かに現れる。僧が舟人の正体を問うと、舟人は近衛院を悩ませ平頼政に退治された鵺の亡魂であった。舟人は事の顛末を物語り、回向を頼むと夜の波に消えていく。
僧が弔いをしていると鵺の亡魂が真の姿で現れた。顔は猿、尾っぽは蛇で、手足は虎という姿の鵺は、頼政の矢先にかかった自らの最期と、名を挙げた頼政の様子を再現する。闇路を彷徨う鵺は再び回向を乞い、海中へ消えたのであった。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から