■2023年03月10日 定期公演

能 巴 (ともえ)
前シテ 後シテ |
里女 巴御前 |
安藤 貴康 |
ワキ | 旅僧 | 村瀬 提 |
ワキツレ | 従僧 | 村瀬 慧 |
〃 | 〃 | 矢野 昌平 |
アイ | 里人 | 飯田 豪 |
笛 小鼓 大鼓 |
一噌 隆之 森澤 勇司 亀井 洋佑 |
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地謡 | 小早川康充 小早川泰輝 青木 健一 谷本 健吾 |
泉 雅一郎 柴田 稔 西村 高夫 鵜澤 久 |
後見 | 清水 寛二 | |
浅見 慈一 |
木曽からやって来た僧たちは上洛の途中、江州粟津ヶ原を訪れると、松陰に祀られた神に詣でて落涙する里女と出会う。ここ粟津ヶ原は源義経の軍勢に都を追われた木曽義仲終焉の地。そしてここに祀られている神こそ義仲であると教える女は、実は義仲に仕えた女武者巴御前の幽霊であった—。
甲冑姿で現れた巴は主君と最期をともにしえなかった執心を語り、多勢を相手に長刀を振るった最後の武勇の様を再現する—。
主君木曽義仲を慕い、勇ましくも苦悩する巴御前の能。
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狂言 鬼瓦(おにがわら)
シテ | 大名 | 野村 万作 |
アド | 太郎冠者 | 中村 修一 |
後見 | 深田 博治 |
訴訟のため在京していた遠国の主は、この度の勝訴のお礼参りに因幡堂の薬師如 訴訟のため在京していた遠国の大名は、この度の勝訴のお礼参りに因幡堂の薬師如来を参詣する。国許に薬師如来を勧請しようと考える大名は、御堂を建てる参考に因幡堂の見事な建築を見て回る。虹梁、蛙又、破風、そして鬼瓦を見た大名は…。
————〈休憩10分〉————
能 阿漕(あこぎ)
前シテ 後シテ |
漁翁 阿漕 |
観世銕之丞 |
ワキ | 旅僧 | 森 常好 |
ワキツレ | 従僧 | 舘田 善博 |
〃 | 〃 | 梅村 昌功 |
アイ | 浦人 | 深田 博治 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
藤田 次郎 吉阪 一郎 柿原 弘和 小寺眞佐人 |
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地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 鵜澤 光 長山 桂三 |
北浪 貴裕 小早川 修 浅井 文義 馬野 正基 |
後見 | 片山九郎右衛門 | |
観世 淳夫 |
都合により配役を変更いたしました。
変更前 太鼓 小寺 佐七
変更後 太鼓 小寺眞佐人
変更前 太鼓 小寺 佐七
変更後 太鼓 小寺眞佐人
ブレーキの利かなくなった漁への執心を抱え、死してもなお続く永遠の業苦を描いた能。
ここ阿漕ヶ浦は伊勢神宮へ供える魚を調進するための浦で、一般の漁は堅く禁じられていたが、阿漕という漁師は夜な夜な禁漁区へ忍び、魚を捕えた。度重なる密漁はやがて露顕し、ついに阿漕はこの浦に沈められてしまう。阿漕は地獄で責め苦を受け、人間界にあっても憂き名立ち、歌にまで詠まれたのである—。そう詳しく語る漁翁は、我こそ阿漕の霊であると僧に明かし、嵐の中、叫び声とともに消え…。
さらに詳しい解説は<こちら>から