■2023年04月14日 定期公演

能 景清(かげきよ)
シテ | 悪七兵衛景清 | 大槻 文藏 |
ツレ | 人丸 | 大槻 裕一 |
トモ | 人丸ノ従者 | 長山 桂三 |
ワキ | 里人 | 殿田 謙吉 |
笛 小鼓 大鼓 |
一噌 庸二 観世新九郎 亀井 忠雄 |
|
地謡 | 小早川泰輝 安藤 貴康 谷本 健吾 北浪 貴裕 |
浅見 慈一 小早川 修 観世銕之丞 馬野 正基 |
後見 | 浅井 文義 | |
清水 寛二 |
九州の地に流され零落し、盲目の平家語りとなったかつての猛将、平景清。日向宮崎の地で独居する景清のもとに娘の人丸がまだ見ぬ父を探し訪れるが、景清は娘と知りつつも現在の境遇を恥じて正体を隠し、人丸と従者を帰らせる。人丸は里人より先程の盲目が景清だと聞くと、里人の案内で再び景清の庵へ赴く。最初は白を切る景清であったが、人丸に縋られ正体を明かし、かつての武勇伝を語り始める…。
朽ちた現実から過去の栄光を語る、人情の能。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から
————〈休憩10分〉————
狂言 薩摩守(さつまのかみ)
シテ | 船頭 | 三宅 右近 |
アド | 茶屋 | 三宅 右矩 |
小アド | 旅僧 | 三宅 近成 |
後見 | 金田 弘明 |
住吉の四天王寺参詣を目指す遠国の旅僧は、途中茶屋で休憩するが、この僧は真実無一文。それを知った茶屋の主人は僧に、この先の神崎の渡しでは船賃が取られるが、そこの船頭は秀句好きなので、ただ乗りできる秀句を教えてやろうと言い…。
能 杜若 恋之舞(かきつばた こいのまい)
シテ | 杜若ノ精 | 鵜澤 光 |
ワキ | 旅僧 | 則久 英志 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
松田 弘之 大倉源次郎 安福 光雄 三島元太郎 |
|
地謡 | 小早川康充 青木 健一 谷本 健吾 観世 淳夫 |
泉 雅一郎 西村 高夫 山本 順之 柴田 稔 |
後見 | 鵜澤 久 | |
安藤 貴康 |
東国へ旅の途中、旅僧は三河の国に到り、美しく沢辺に咲く杜若に目を留める。そこへ一人の女が現れ、この八橋の杜若は、在原業平に詠まれた花なのだと教え、我が庵に旅僧を招き入れる。女は二条の后の形見の唐衣、業平の形見の初冠を纏って現れ、杜若の精であることを明かし『伊勢物語』の故事を語って舞を舞う。歌舞の菩薩である業平によって非情の草木までもが成仏できたことを告げ、夜も白けてくると姿を消したのであった。
様々なイメージが重層する中世の伊勢物語世界。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から