■2023年07月14日 定期公演

能 隅田川(すみだがわ)
シテ | 狂女 | 観世 清和 |
子方 | 梅若丸 | 安藤継之助 |
ワキ | 渡守 | 宝生 常三 (森常好改メ) |
ワキツレ | 旅人 | 舘田 善博 |
笛 小鼓 大鼓 |
松田 弘之 成田 達志 亀井 広忠 |
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地謡 | 青木 健一 | 柴田 稔 |
鵜澤 光 | 清水 寛二 | |
長山 桂三 | 片山九郎右衛門 | |
北浪 貴裕 | 西村 高夫 | |
後見 | 観世銕之丞 | |
坂口 貴信 | ||
観世三郎太 |
亀井忠雄師ご逝去により、下記の通り配役を変更いたしました。
師のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
能「隅田川」
変更前 大鼓 亀井 忠雄
変更後 大鼓 亀井 広忠
師のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
能「隅田川」
変更前 大鼓 亀井 忠雄
変更後 大鼓 亀井 広忠
春の隅田川。客を待つ渡守のもとへ都よりの旅人がやってきて乗船しようとすると、とある狂女を見物する人々の喧騒が聞こえてくる。京都北白川からやってきた女は、人商人に誘拐された我が子を尋ね歩いて心乱れ、東国まで下ってきたのであった。乗船を乞う女は渡守と『伊勢物語』の「東下り」をふまえた問答を展開する。船が出ると対岸には多くの人が。今日は人商人に買われこの地で果てた少年を弔う一周忌の大念仏が行われていた…。
探し求めた我が子の運命はいかに。春麗かな隅田川を舞台とした悲劇の能。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から
————〈休憩10分〉————
狂言 悪坊(あくぼう)
シテ | 悪坊 | 善竹 十郎 |
アド | 出家 | 善竹大二郎 |
アド | 宿屋 | 野島 伸仁 |
悪坊と呼ばれる大酒飲みは、通りかかった出家を無理やり呼び止め道連れに。途中宿に着いて悪坊が寝入ると、出家は宿屋の主人にこの男はひどい酒乱だと聞く。出家は散々嬲られた腹いせに、眠った悪坊の長刀を取り上げ、ここぞとばかりに仕返しをして…。
能 野守 黒頭・天地之声 (のもり くろがしら・てんちのこえ)
前シテ 後シテ |
野守ノ翁 鬼神 |
観世 淳夫 |
ワキ | 山伏 | 御厨 誠吾 |
アイ | 春日ノ里人 | 善竹大二郎 |
笛 小鼓 大鼓 |
杉 信太朗 飯田 清一 大倉慶乃助 |
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太鼓 | 金春惣右衛門 | |
地謡 | 小早川康充 小早川泰輝 安藤 貴康 長山 桂三 |
泉 雅一郎 小早川 修 浅見 慈一 馬野 正基 |
後見 | 鵜澤 久 | |
谷本 健吾 |
春日の里を訪れた羽黒山の山伏のもとに、野守(野の番人)の翁が現れる。山伏は由ありげな溜まり水のことを翁に尋ねると、そこは野守が姿を映す「野守の鏡」だという。そして本来の野守の鏡とは、昔この辺りの塚に住んだ鬼神の鏡のことでもあるといい、古歌の故事を語り塚の内へと消える。
山伏が祈祷をしていると、鏡を手にした鬼神が現れ、天地の有様を隈なく鏡に映す…。
おおらかな古代詩的世界と雄渾な神秘世界が対比的に繰り広げられる鬼能。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から