■2023年10月13日 定期公演
- 能「半蔀」浅見慈一
- 狂言「茶壺」山本泰太郎
- 能「安達原 白頭・急進之出」清水寛二
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2023年10月13日(金)
- 午後6時開演(午後5時30分開場)

能 半蔀(はじとみ)
前シテ 後シテ |
里女 夕顔女 |
浅見 慈一 |
ワキ | 僧 | 舘田 善博 |
アイ | 所ノ者 | 山本凜太郎 |
笛 小鼓 大鼓 |
一噌 隆之 幸 正昭 亀井 洋佑 |
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地謡 | 小早川康充 青木 健一 安藤 貴康 谷本 健吾 |
長山 桂三 馬野 正基 小早川 修 北浪 貴裕 |
後見 | 浅井 文義 | |
片山九郎右衛門 |
京都紫野雲林院の僧が、夏安居の後に立花供養(一夏の間仏に供えていた花の供養)をしていると、黄昏時に開いた夕顔の花の傍らに女が現れる。僧が女の名を尋ねると、五条辺りに住む者と言い残し、立花の陰に消えてしまう。
僧は荒れ果てたうら寂しい五条の小家を訪れると、夕顔上が半蔀を押し上げ姿を現す。夕顔上は昔ここを訪れた光源氏との逢瀬を語り、思い出の舞を舞う。そして僧に回向を乞うと、半蔀の内に夢と消えるのであった。
儚い花と人物のダブルイメージが織りなす優美な能。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から
——————〈休憩10分〉———————
狂言 茶壺(ちゃつぼ)
シテ | すっぱ | 山本泰太郎 |
アド | 中国の者 | 山本 則孝 |
〃 | 目代 | 山本凜太郎 |
栂尾で茶を買って来た途中で酒に酔い道端で寝てしまった中国地方の男。そこへ通りがかったすっぱ(詐欺師)は男の茶壺に目をつけ、これ幸いと肩紐に肩を入れ背中合わせに横になる。目覚めた男とすっぱが、互いにこれは自分の茶壺だと争っていると、所の目代がやってきて訳を尋ね…。
能 安達原白頭・急進之出 (あだちがはら しろがしら・きゅうしんので)
前シテ 後シテ |
里女 鬼女 |
清水 寛二 |
ワキ | 山伏祐慶 | 野口 能弘 |
ワキツレ | 供山伏 | 野口 琢弘 |
アイ | 能力 | 山本 則重 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
槻宅 聡 鳥山 直也 佃 良勝 桜井 均 |
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地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 安藤 貴康 鵜澤 光 |
観世 淳夫 柴田 稔 西村 高夫 泉 雅一郎 |
後見 | 観世銕之丞 | |
鵜澤 久 |
熊野の山伏祐慶一行は回国行脚の途中、陸奥の安達原に到り、里女の庵に宿を借りる。賤しき女は一行に糸繰車で糸を繰る様子を見せ、仏道に入らず迷いのまま今まで生き長らえた身を嘆く。夜寒になると女は薪を集めに行くが、我が閨の内を覗いてはならぬと念を押して山へでかける。
山伏の従者がこっそり覗き見てしまった閨の内には、死体の山が。一行は恐れ逃げるも、女は鬼女の姿を現して襲い掛かり…。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から