■2023年12月08日 定期公演
- 能「藤戸 蹉跎之伝」鵜澤久
- 狂言「子盗人」野村万蔵
- 能「春日龍神」観世淳夫
- 会 場
- 宝生能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2023年12月8日(金)
- 午後6時開演(5時30分開場)

能 藤戸 蹉跎之伝(ふじと さたのでん)
前シテ 後シテ |
漁師ノ母 漁師 |
鵜澤 久 |
ワキ | 佐々木盛綱 | 殿田 謙吉 |
ワキツレ | 従者 | 則久 英志 |
〃 | 〃 | 小林 克都 |
アイ | 盛綱ノ下人 | 野村万之丞 |
笛 小鼓 大鼓 |
八反田智子 田邊 恭資 佃 良勝 |
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地謡 | 小早川泰輝 安藤 貴康 谷本 健吾 長山 桂三 |
北浪 貴裕 馬野 正基 浅井 文義 浅見 慈一 |
後見 | 観世銕之丞 | |
西村 高夫 |
源頼朝の家臣佐々木盛綱は、藤戸合戦で馬にて海を渡り、先陣を切った恩賞として備前国児島を賜った。
児島に赴くと、ある老女が盛綱に息子を殺されたと訴え出る。実は合戦で馬が渡れるほどの浅瀬を教えた漁師を、盛綱は他言を恐れて殺害していたのであった。盛綱は泣き崩れる老女に自らの非を認め、亡き漁師の供養を約束する。その夜、水底から漁師の亡霊が現れ…。
民の悲痛な嘆きと苦しみがリアルに浮かび上がる能。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から
————〈休憩10分〉————
狂言 子盗人(こぬすびと)
シテ | 博奕打 | 野村 萬 |
アド | 乳母 | 河野 佑紀 |
小アド | 主人 | 野村万之丞 |
野村万蔵師の体調不良により、下記の通り配役を変更いたしました。
変更前 シテ 野村 万蔵
変更後 シテ 野村 萬
博打で散財した男は、物を盗み取ろうと有徳人(富者)の家に忍び入ることに。座敷に入り、見事な茶道具や掛物を物色していると、そこに赤子が寝ているのを見つける。盗人はかわいらしい赤子をあやすのについ夢中になって…。
能 春日龍神 (かすがりゅうじん)
前シテ 後シテ |
尉 龍神 |
観世 淳夫 |
ワキ | 明恵上人 | 大日方 寛 |
ワキツレ | 従僧 | 野口 能弘 |
〃 | 〃 | 野口 琢弘 |
アイ | 社人 | 河野 佑紀 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
藤田 貴寛 鵜澤洋太郎 亀井 広忠 林 雄一郎 |
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地謡 | 小早川康充 青木 健一 安藤 貴康 谷本 健吾 |
泉 雅一郎 小早川 修 柴田 稔 北浪 貴裕 |
後見 | 清水 寛二 | |
鵜澤 光 |
仏跡を訪ねるべく天竺への旅を決意した明恵上人は、暇乞いのため春日明神を参詣する。上人が春日明神に深い信仰を寄せ、明神からも厚く慕われていることを知る宮守の老人は、日本を離れることは神慮に背くと言って上人を説き伏せ、入唐渡天を思い留まらせる。実は宮守は春日明神の告げを知らせに来た時風秀行なのであった。やがて八大龍王が姿を現し、釈迦の事績を上人の眼前に再現する…。
春日明神の威徳を壮大なスケールで描いた能。
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