銕仙会

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銕仙会上演記録

■2024年02月09日 定期公演

  • 能「弱法師」長山桂三
  • 狂言「八句連歌」石田幸雄
  • 能「碇潜」浅見慈一
会 場
観世能楽堂(全席指定)
日 時
  • 2024年2月9日(金)
  • 午後6時開演(午後5時30分開場)
銕仙会定期公演〈2月〉

能 弱法師(よろぼし)

シテ 俊徳丸 長山 桂三
ワキ 高安通俊 殿田 謙吉
アイ 通俊ノ下人 深田 博治
     
 
小鼓
大鼓
槻宅  聡
飯冨 孔明
柿原 光博
     
地謡 小早川泰輝
安藤貴康 
鵜澤  光
谷本 健吾
鵜澤  久
西村 高夫
観世銕之丞
柴田  稔
     
  後見 浅井 文義
  馬野 正基

河内国(大阪府)高安の里。人の讒言を信じ、我が子俊徳丸を追放した高安通俊は罪滅ぼしの為に天王寺で施行をしている。そこへ盲目の乞食となった俊徳丸が現れ、父と知らぬまま施行を受け、仏を讚えて天王寺の由来を語る。

やがて日想観(夕日を見て極楽浄土を思い描く修行)の時刻。俊徳丸の心眼にかつて慣れ親しんだ難波の浦の景色が鮮やかに浮かび上がる。思わず歩み出す俊徳丸。しかし盲目の悲しさ、往来の人に突き当たり転び伏す…。

袖に散る梅花に心を寄せ、その香を愛でる盲目の少年。その澄んだ詩情と哀しみに主題を純化して描いた能。

さらに詳しい解説は<こちら>から

——〈休憩10分〉——

狂言 八句連歌(はちくれんが)

シテ 貧者 石田 幸雄
アド 何某 野村太一郎
     
後見 中村 修一

借金をなかなか返さない男のもとへ貸主が取り立てに出向く。連歌の友でもある二人は借金返済の催促と言い訳の駆け引きを巧みに連歌に詠み込んで付け合い…。

借金と当時流行した連歌を巧みに結びつけた狂言。

能 碇潜 (いかりかずき)

前シテ
後シテ
尉(舟夫)
平知盛
浅見 慈一
ワキ 旅僧 御厨 誠吾
アイ 早鞆ノ浦人 野村 裕基
     

小鼓
大鼓
太鼓
栗林 祐輔
田邊 恭資
原岡 一之
梶谷 英樹
     
地謡 小早川康充
小早川泰輝
安藤 貴康
北浪 貴裕
観世 淳夫
柴田  稔
小早川 修
馬野 正基
     
  後見 清水 寛二
  谷本 健吾

長門国(山口県)早鞆の浦。平家ゆかりの僧は、舟人の老人から能登守教経が壇ノ浦の戦で安芸兄弟を両脇に抱え、冥土の供にと波の底に沈み果てたことを聞く。

やがて海中より源氏と平家両軍の亡霊が数多の兵船に乗って浮かび出で、修羅の戦が始まる。平家の大将軍、平知盛の霊も大長刀を手に獅子奮迅の働きを見せるが、もはやこれまでと思い切り、その身を重くするため鎧二領兜二刎に碇を戴き、再び海中に没するのだった…。

教経と知盛。二人の武将の壇ノ浦での勇猛果敢な最期と平家一門の終焉を軍記物語的に描いた能。

さらに詳しい解説は<こちら>から

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