■2024年01月14日 定期公演
- 「翁 十二月往来」観世銕之丞・観世淳夫
- 舞囃子「鶴亀」浅井文義
- 狂言「宝の槌」山本東次郎
- 能「熊野 村雨留」柴田稔
- 会 場
- 観世能楽堂(全席指定)
- 日 時
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- 2024年1月14日(日)
- 午後1時30分開演

翁 十二月往来(おきな じゅうにつきおうらい)
翁 | 観世銕之丞 | |
翁 | 観世 淳夫 | |
三番三 | 山本 則重 | |
千歳 | 長山 桂三 | |
面箱 | 山本 則秀 | |
笛 小鼓頭取 〃 脇鼓 〃 大鼓 |
一噌 隆之 曽和 正博 森 貴史 曽和伊喜夫 柿原 弘和 |
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地謡 | 小早川泰輝 青木 健一 谷本 健吾 野村 昌司 |
泉 雅一郎 西村 高夫 清水 寛二 小早川 修 |
後見 | 浅井 文義 | |
浅見 慈一 |
「とうとうたらりたらりら」という翁の謡い出しから始まり、颯爽とした千歳の舞、二人の翁による月ごとの風物の問答、荘重な翁の相舞、三番三の力強い揉之段、鈴之段が舞われる。「能にして能にあらず」と言われ、天下泰平・五穀豊饒を寿ぐ、能の古態を留める神事の芸能。
さらに詳しい解説は〈こちら〉から
——〈休憩20分〉——
舞囃子 鶴亀(つるかめ)
シテ | 皇帝 | 浅井 文義 |
笛 小鼓 大鼓 太鼓 |
一噌 隆之 曽和伊喜夫 佃 良太郎 小寺眞佐人 |
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地謡 | 野村 昌司 小早川 修 西村 高夫 北浪 貴裕 |
唐の玄宗皇帝の御代、うららかな新年を迎えた月宮殿では正月の祝宴が執り行われる。鶴と亀を呼び出して皇帝の長寿を祈った舞を舞わせると、皇帝自らも舞を舞う祝宴の能。
舞囃子では皇帝が国土の山河草木に至るまで栄えることを予祝し、長生殿へと帰っていく能の最後の場面を見せる。
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狂言 宝の槌(たからのつち)
シテ | 太郎冠者 | 山本東次郎 |
アド | 主 | 山本凜太郎 |
〃 | 売り手 | 山本 則孝 |
主人から宝比べに出す宝を求めてくるよう命じられた太郎冠者は、都ですっぱ(詐欺師)に騙され古撥を打出の小槌だと信じて買ってしまう。冠者は帰宅し、すっぱに言われた通りの呪文を唱え、主人の前で馬を出そうとするが…。
——〈休憩10分〉——
能 熊野 村雨留(ゆや むらさめどめ)
シテ | 熊野 | 柴田 稔 |
ツレ | 朝顔 | 安藤 貴康 |
ワキ | 平宗盛 | 殿田 謙吉 |
ワキツレ | 従者 | 大日方 寛 |
笛 小鼓 大鼓 |
八反田智子 田邊 恭資 大倉慶乃助 |
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地謡 | 小早川康充 青木 健一 鵜澤 光 谷本 健吾 |
長山 桂三 浅見 慈一 馬野 正基 北浪 貴裕 |
後見 | 鵜澤 久 | |
清水 寛二 |
遠江国池田宿の遊女熊野は、故郷で病む老母に思いを馳せつつも、平宗盛の寵愛を受けて花盛りの都に留め置かれていた。
侍女の朝顔が携えてきた母からの手紙には余命僅かとあり、熊野は暇を乞うも、宗盛はそれを許さず、供に心を慰もうと清水寺へ花見の供をさせる。
母を案じる熊野の心とは裏腹に春爛漫の賑わう都。宴の席で村雨に散る花とともに涙する熊野は母への思いを歌に詠むと、さすがの宗盛も帰郷を許し、熊野は母のもとへ急ぎ向かうのであった。
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