銕仙会

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能の歴史

3 戦国時代

しかし、戦国時代にはいると、それまで能を庇護していた寺社や大名|公家たちに余裕がなくなっていき、能は新たな観客層を開拓せざるを得なくなります。そういった社会構造の変化や、時代の風潮の変化によって、新しい作風の能が必要となったのでした。
この時代、観世信光かんぜのぶみつ金春禅鳳こんぱるぜんぽうらが現れ、スペクタクルな能や、見た目に華やかでショー的な能を書いていきました。
観世信光の代表作 ─── 〈船弁慶〉〈紅葉狩〉〈遊行柳〉など
金春禅鳳の代表作 ─── 〈嵐山〉〈一角仙人〉〈生田敦盛〉など
また、この時代、装束が次第に豪華になり、また囃子の体系が確立されるなど、現在みられる様式がほぼ確立されていきました。
戦国時代後期ころから、新作能はあまり書かれなくなり、能は古典劇としての色彩を強めていきました。戦国時代末に天下を統一した豊臣秀吉は能を愛し、最奥の秘曲〈関寺小町〉を含む多くの能を自ら舞うなど、たいへん能を保護しました。

 


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